最新 hohiのPali語学習・作業記録

最終更新時間: 2015-06-29 12:47

シンハラ文字とRoman表記(パーリ語との対応)

[パーリ語]

調子にのって、シンハラ文字とパーリ語のRoman表記との対応を作ってみました。実際には、シンハラ語は、パーリ語で用いる以外の母音・子音があります。が、今回はとりあえずパーリ語に対応する音だけを表にしてみました。

(シンハラ文字フォントは Sinhala / Tamil Fonts & Software Download ZONE でダウンロード出来ます(Kaputa Sinhala Unicode Fontなど)。 Linuxの場合、美しい LKLUG Unicode Sinhala font がお薦めです。)

素人が一文字ずつ対応させたものを元にしていますから、間違いがあるかも知れません。御指摘頂けると幸いです。

母音・子音

a ā i ī u ū e o
kක් kaකා kiකිකී kuකුකූ ke කෙ ko කො
khඛ් kha khāඛා khiඛි khīඛී khuඛු khūඛූ khe ඛෙ kho ඛො
gග්gaගාgiගිගී guගුගූ ge ගෙ go ගො
ghඝ්ghaghāඝාghiඝි ghīඝී ghuඝු ghūඝූ ghe ඝෙ gho ඝො
ඞ්ṅaṅāඞාṅiඞිṅīඞීṅuඞුṅūඞූṅe ඞෙṅo ඞො
cච්caචාciචිචී cuචුචූ ce චෙ co චො
chඡ්chachāඡාchiඡි chīඡී chuඡු chūඡූ che ඡෙ cho ඡො
jජ්jaජාjiජිජී juජුජූ je ජෙ jo ජො
jhඣ්jhajhāඣාjhiඣි jhīඣී jhuඣු jhūඣූ jhe ඣෙ jho ඣො
ñඤ්ñañāඤාñiඤිñīඤීñuඤුñūඤූñe ඤෙño ඤො
ට්ṭaṭāටාṭiටිṭīටීṭuටුṭūටූṭe ටෙṭo ටො
ṭhඨ්ṭhaṭhāඨාṭhiඨිṭhīඨීṭhuඨුṭhūඨූṭhe ඨෙṭho ඨො
ඩ්ḍaḍāඩාḍiඩිḍīඩීḍuඩුḍūඩූḍe ඩෙḍo ඩො
ḍhඪ්ḍhaḍhāඪාḍhiඪිḍhīඪීḍhuඪුḍhūඪූḍhe ඪෙḍho ඪො
ණ්ṇaṇāණාṇiණිṇīණීṇuණුṇūණූṇe ණෙṇo ණො
tත්taතාtiතිතී tuතුතූ te තෙ to තො
thථ්thathāථාthiථි thīථී thuථු thūථූ the ථෙ tho ථො
dද්daදාdiදිදී duදුදූ de දෙ do දො
dhධ්dhadhāධාdhiධි dhīධී dhuධු dhūධූ dhe ධෙ dho ධො
nන්naනාniනිනී nuනුනූ ne නෙ no නො
pප් paපා piපිපී puපුපූ pe පෙ po පො
phඵ් pha phāඵා phiඵි phīඵී phuඵු phūඵූ phe ඵෙ pho ඵො
bබ් baබා biබිබී buබුබූ be බෙ bo බො
bhභ් bha bhāභා bhiභි bhīභී bhuභු bhūභූ bhe භෙ bho භො
mම් maමා miමිමී muමුමූ me මෙ mo මො
yය් yaයා yiයියී yuයුයූ ye යෙ yo යො
rර් raරා riරිරී ruරුරූ re රෙ ro රො
ළ්ḷaḷāළාḷiළිḷīළීḷuළුḷūළූḷe ළෙḷo ළො
lල් laලා liලිලී luලුලූ le ලෙ lo ලො
vව් vaවා viවිවී vuවුවූ ve වෙ vo වො
sස් saසා siසිසී suසුසූ se සෙ so සො
hහ් haහා hiහිහී huහුහූ he හෙ ho හො

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Devanāgarī文字とRoman表記

[パーリ語]

Vipassana Research Instituteの Pāḷi Tipiṭaka では、Chaṭṭha Saṅgāyana Tipitaka Version 4.0というソフトウェアがダウンロードできます。これは、パーリ経典・注釈書・復註書などを一式閲覧出来るソフトウェアです。

閲覧はRoman表記(いわゆるアルファベット)や、シンハラ文字、ビルマ文字などインド系の言語でも表示できます。

この元データはインストールされたディレクトリの"Xml"という中にあります。その中は実際には Devanāgarī文字で入力されています。このデータを利用する時には、このままでは少し使いづらい(私はDevanāgarī文字は読めません)ので、Roman表記との対応を作ってみました。

素人が一文字ずつ対応させたものを元にしていますから、間違いがあるかも知れません。御指摘頂けると幸いです。

母音・子音

aā i ī u ū e o
kक्kaकाkiकिकी kuकुकू ke के ko को
khख्khakhāखाkhiखि khīखी khuखु khūखू khe खे kho खो
gग्gaगाgiगिगी guगुगू ge गे go गो
ghघ्ghaghāघाghiघि ghīघी ghuघु ghūघू ghe घे gho घो
ङ्ṅaṅāङाṅiङिṅīङीṅuङुṅūङूṅe ङेṅo ङो
cच्caचाciचिची cuचुचू ce चे co चो
chछ्chachāछाchiछि chīछी chuछु chūछू che छे cho छो
jज्jaजाjiजिजी juजुजू je जे jo जो
jhझ्jhajhāझाjhiझि jhīझी jhuझु jhūझू jhe झे jho झो
ñञ्ñañāञाñiञिñīञीñuञुñūञूñe ञेño ञो
ट्ṭaṭāटाṭiटिṭīटीṭuटुṭūटूṭe टेṭo टो
ṭhठ्ṭhaṭhāठाṭhiठिṭhīठीṭhuठुṭhūठूṭhe ठेṭho ठो
ड्ḍaḍāडाḍiडिḍīडीḍuडुḍūडूḍe डेḍo डो
ḍhढ्ḍhaḍhāढाḍhiढिḍhīढीḍhuढुḍhūढूḍhe ढेḍho ढो
ण्ṇaṇāणाṇiणिṇīणीṇuणुṇūणूṇe णेṇo णो
tत्taताtiतिती tuतुतू te ते to तो
thथ्thathāथाthiथि thīथी thuथु thūथू the थे tho थो
dद्daदाdiदिदी duदुदू de दे do दो
dhध्dhadhāधाdhiधि dhīधी dhuधु dhūधू dhe धे dho धो
nन्naनाniनिनी nuनुनू ne ने no नो
pप् paपा piपिपी puपुपू pe पे po पो
phफ् pha phāफा phiफि phīफी phuफु phūफू phe फे pho फो
bब् baबा biबिबी buबुबू be बे bo बो
bhभ् bha bhāभा bhiभि bhīभी bhuभु bhūभू bhe भे bho भो
mम् maमा miमिमी muमुमू me मे mo मो
yय् yaया yiयियी yuयुयू ye ये yo यो
rर् raरा riरिरी ruरुरू re रे ro रो
ळ्ḷaḷāळाḷiळिḷīळीḷuळुḷūळूḷe ळेḷo ळो
lल् laला liलिली luलुलू le ले lo लो
vव् vaवा viविवी vuवुवू ve वे vo वो
sस् saसा siसिसी suसुसू se से so सो
hह् haहा hiहिही huहुहू he हे ho हो

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パーリ語-英語辞書キット

[パーリ語]

パーリ語-英語辞書の電子辞書化するキットを作ってみました。いわゆる EPWING 形式のものです(EPWINGに関しては EPWINGコンソーシアムも御覧下さい)。

ご注意:この辞書化キットで生成したEPWING辞書の配布はしないで下さい。

概要

この辞書はA. P. Buddhadatta大長老の"Concise Pali-English Dictionary"の電子版を元に、 FreePWING を用いてEPWING化するキットです。

A. P. Buddhadatta大長老の"Concise Pali-English Dictionary"の詳しくは"Concise Pali-English Dictionary"電子版辞書を御覧下さい。

その"Concise Pali-English Dictionary"の電子版はDimitry Ivakhnenko氏によるものです。

ご注意:この辞書化キットで生成したEPWING辞書の配布はしないで下さい。

ライセンス

ここでは、EPWING化した辞書そのものの配布はしません。なぜならば、"Concise Pali-English Dictionary"の電子版の配布条件を尊重するためです。

以下は電子版の配布に関するオリジナルの文面です。

This electronic version is offered FOR FREE DISTRIBUTION ONLY by arrangement with the publisher.This is a Gift of Dhamma. You may print this file for your personal use, and you may make and distribute unaltered copies of this file, provided that you charge no fees of any kind for its distribution.Otherwise, all rights reserved.

以下にその日本語訳を示します:

"この電子版は出版社との取り決めによって、自由配布のみ許可されます。これは法(ダンマ)の贈り物です。個人的な使用のための印刷と改変していないファイルの配布を、いかなる代金をも一切受け取ることなく、行ってかまいません。それ以外の著作権は保護されています。"

このような配布の条件を尊重するために、電子版データを元に個人的に辞書を生成することが最善と考えました。

辞書化キットのライセンス

このパーリ語-英語辞書キットはフリーソフトウェアです。あなたは、Free Software Foundation が公表したGNU General Public License (GNU 一般公有使用許諾)バージョン 2あるいはそれ以降の各バージョンの中からいずれかを選択し、そのバージョンが定める条項に従って本プログラムを再頒布または変更することができます。

本プログラム:パーリ語-英語辞書キットは有用とは思いますが、頒布にあたっては、市場性及び特定目的適合性についての暗黙の保証を含めて、いかなる保証も行いません。詳細についてはGNU General Public License をお読み下さい。

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分詞: 現在分詞 missakiriyā

[パーリ語]

現在分詞 missakiriyā

  • 分詞のなかで頻出するのは現在能動分詞・過去受動分詞・未来受動分詞
  • 分詞は全て動詞的な形容詞の性格を持つ
  • 名詞的な格変化・曲用(語尾変化)
  • 現在分詞は「形容詞的」「修飾語的」な名詞のように使われ、性・格・数が一致する

意味

  • 現在分詞が示しているのは、文の主となる動作と同時に(missa)起こっている動作
  • 「〜している」
  • 「〜している時」、「〜している間に」と訳すことがある

語尾

  • 語尾は、-t,-nta,-aṃまたは-ṃ,-māna,-āna
    • 現在時制の動詞の語根・語基につく
    • aṃは語根につく
    • -nta と-ṃ、-māna は語基につく
  • 例えば、bhūから語幹 bhavant、bhavamānaが形成され、両方とも意味は「存在」。
  • ntの語幹は、ほとんど全ての動詞で最も普通に使われる。
  • 男性・主格・単数の他の変化:
    • karonto 「(何かを)すること」
    • paññāpento 「宣言すること」
  • -mānaの形は、-a語基の他の名詞と全く同じように変化する
    • asから語基 samāna 「(〜で)あること」「存在」が作られ、男性・主格・単数は samāno となる。これは頻繁(santよりも頻繁に)に使われる(santもまた良く使われる)。
    • 単語bhavant(とbhava)とsantは「存在」と同様に、別の特別な意味をも持つが、そういう特別の意味を持たないsamānoは、曖昧さを避けることが出来る
語根語基ppr意味
√pac 「料理する」paca paca, pacanta料理している(時)
√kar,「する」 kara kara, karontaしている(時)
√chid 「切る」chinda chinda, chindanta,切っている「時」
√bhaṇ「言う」bhaṇabhaṇa, bhaṇanta言っている
√bhū「ある」bhava bhava bhavantaある
√pā,「飲む」pivapiva, pivanta,飲んでいる

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パーリ語: 不定体

[パーリ語]

不定体

語形

  • 不定体は、語根の強形式あるいは現在形の語基に接尾辞tuṃ、ituṃをつけて作られる。
  • 子音で終わる語基はituṃをとる;母音で終わる語根のいくつかがtuṃをとる。
  • 第七類動詞と使役形は語基のeに続けてtuṃをとる。
  • 古い形では、tave, tuye、tāyeの形でもあるが、まれ。

用法

  • 不定体は不変語として使われる。
  • 意味は「〜するために」「〜することが(出来る)」:目的・可能・適当・希望・欲求など
  • 普通は、目的「〜をするために」を表現し、目的の与格と互いに入れ替えることが出来る
    • āyaの与格が一緒に使われる
  • 不定体は、能動か受動かと言えば、そのどちらとも言えない。そのため、受動の文にも能動の文にも使われる。
    • 受動文の場合は、具格の動作主と一緒に使われる:

      kulaputtenaupasṃkamitum 文字通りの意味は「尊敬されるべき方に近寄られるために」。

    • 能動文では:

      na sakkato āsanā pi vuṭṭhātuṃ「彼は席から立ち上がることさえ出来ない」。

  • 不定体に接頭辞 a-をつけて、否定語をつくることがある:
    • adātuṃ「与えないために」

不定体の例

rādh (VII)ārādhetuṃ喜ばせるために、満たすために
(k)kamupasaṃkamituṃ近付くために
kartuṃするために
gamgatuṃ行くために
jīvjāivituṃ生きるために
(j)jhejhāyituṃ禅定をなすために
(ñ)ñāñātuṃ知るために
tartarituṃ横切るために、渡るために
tuṃ与えるために
dis (VII)destuṃ教えるために
(ñ)ñappaññāpetuṃ告知するために
is(I)pariyesituṃ探求するために
vispavisituṃ入るために
pucchipucchituṃ尋ねるために
bhūbhavituṃ〜であるために
bhāsbhāsituṃ話すために
bhuj(II)bhuñjituṃ食べるために
muc (II)muñcituṃ自由になるために
(ṭ)ṭhāvuṭṭhātuṃ立ち上がるために、出起するために
(ñ)ñāsaññāpetuṃ(使役形)知らしめるために、教えるために
(s)susotuṃ聞くために
pacpacituṃ料理するために
thartharituṃ広げるために
chidchidituṃ, chettuṃ切るために
netuṃ, nitave導くために
budhbudhuṃ, boddhuṃ, buddhuṃ, bujjhituṃ知るために、覚るために
supsottuṃ眠るために
harharituṃ, hattuṃ運ぶために
tuṃ飲むために
vippahātave捨てるために
gaṇgantuṃ, gaṇetuye数えるために
namunnametave上げる(起こす)ために
marmarituṃ, marituye死ぬために
dis, dasdaṭṭhuṃ, dakkhituṃ, dakkhitāye見るために

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名詞に相当する語(実詞)の格: 主格

[パーリ語]

主格・ノミナティヴ(Nom.)

  • 能動文の主語

    動詞の主語の関係(動詞は数と人称が一致する)

    brāhmaṇo passti 「バラモンは見る」

  • 主格の形は、主格である動作主の、いかなる限定語(属性・性質などを表す形容詞など。)に対しても使われる。
    • これには、「〜である(ある)」の意味を持つ動詞による「述語」の場合も含まれる。
    • 注意すると良いのは、一般的な規則としてパーリ語では、修飾語や形容詞と同様に、「述語」は「主語」と同じ格になるということ。
    • 文法的には、「叙述的表現」(つまり「述語」)と「連結」(目的語と名詞)を区別することが出来る。
  • パーリ語では、この手の文型(文体)では動詞がない場合がある
  • 普通は、修飾語は動作主(主語)の次に来る
    • これは形容詞の位置とは対照的。普通、形容詞はかかる名詞の前に来る(一つの名詞にいくつかの形容詞がかかる時を除く)。
    • 動詞がある場合:

      brāhmaṇo mahāmatto hoti.「バラモンは大臣です」。

    • 動詞がない場合:

      eso samaṇo 「これが沙門である」。

    • 「〜である(〜がある)」を意味する動詞のこの(変わった)特徴は、他の全ての動詞とは区別して、しっかりと憶えおこう
    • 動作を表す動詞も同時にある場合は、修飾語は(「〜である」という動詞はなくても)やはり動作主にかかる:

      brāhmaṇo mahāmatto passati「大臣であるバラモンは見る」。

  • パーリ語では、同じものを参照している複数の単語の格、数、性、人称を可能な限り揃える(例外:関係代名詞の格)。
  • 主格(ノミナティブ)は、動詞と直接に関連する別の格の位置に、その動作に関連する特定の不変語と一緒に使われます(ヨーロッパ式の慣習では、「支配される」と言う)。

    yena gāmo ... upasaṃkamati「彼は...村の方へ近づく」。

  • 主格(ノミナティブ)の形は単語を引き合い(引用)に出す時にも用いられる(単純に単語そのものを参照する場合も)(インドの辞書や文法では、語幹の形ではなく、単語を参照するのは主格の形で行うのと、この慣習は一致している。)

    kāyo ti「『身体』と」

  • 主格は同格(並置)で用いられる:

    malliko kosalarājā「マッリカ、コーサラ国王は」

  • 本のタイトルなどでは独立的に用いられる:すなわち、主格として適切な語尾をとらない

    māhajānakajātaka 「マーハジャーナカの前生の物語」

参考文献

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連声(sandhi)のまとめ

[パーリ語]

BuddhaNet A Grammar of the Pali Language を参考にしています。

目次

連声(sandhi)とは 

ある単語が別の単語と連結される時の音の変化

一般的なルール 

  • 母音で終わる単語+ 母音で始まる単語
  • 母音で終わる単語+ 子音で始まる単語
  • niggahīta(ṃ)で終わる単語+ 母音または子音で始まる単語

(細かいことですが、ここでの「+」記号は、算術的なもの(順番が可換)ではなくて、「単語をこの順番で連結させる」という意味を簡便に表記するためのものです。)

母音の連声 

母音の前の母音は省かれる 

aの省略
  1. yassa+ indriyāni =yassindriyāni
  2. ajja+ uposatho =ajjuposatho
āの省略
  1. mā+ āvuso= māvuso
  2. tadā+ uṭṭhahi =taduṭṭhahi
iの省略
  1. udadhi+ ūmiyo = udadhūmiyo
  2. aggi+ āhito = aggāhito
īの省略
  1. bhikkhunī+ ovādo =bhikkhunovādo
  2. migī+ iva =migiva
注意

aの前のīはめったに省略されない。

例外は tuṇhassa =tuṇhī+ assa

thṇhī ahesuṃの場合は、省略されない。

uの省略
  1. dhātu+ āyatanāni =dhātāyatanāni
  2. dhātu+ indriyāni =dhātindriyāni
ūの省略
  1. jambū+ ādīni = jambādīni
  2. jambū+ īrita vātena = jambīritavātena
eの省略
  1. laddhome+ okāso = laddho m'okāso
  2. gātha me+ udīritā=gāthām'udīritā
oの省略
  1. eso+ āvuso āyasmā=es'āvusoāyasmā

後の母音が、前の母音と似ていない時に省かれる 

  1. cakkhu +indriyaṃ=cakkhundriyaṃ
  2. yassa+ idāni =yass'idāni

前の母音が省かれ、後の母音が長くなる 

  1. tatra+ ayaṃ=tatrāyaṃ
  2. sa+ atthikika =sātthika
  3. kiki+ iva = kikīva
  4. kamma+ upanissayo =kammūpanissayo

後の母音が省かれ、前の母音が長くなる 

  1. vi+ atimānenti =vītimānenti
  2. kiṃsu+ idha vittaṃ=kiṃsūdha vittaṃ

a,+ i,= e, a,+ u,= o 

a, ā+ i, ī
  1. upa+ ikkhati =upekkhati
  2. jina+ īritanayo =jineritanayo
  3. ava+ ecca =avecca
  4. bandhussa+ iva = bandhusseva
例外
  • a の後の iti は ātiになる
    1. tassa+ iti=tassāti
    2. tissa+ iti=tissāti
  • aの後のi は省かれる
    1. pana+ ime =pana'me
    2. tena+ ime =tena'me
a, ā+ u, ū
  1. canda+ udayo =candodayo
  2. na+ upeti = nopeti
  3. udaka+ ūmi =udakomi
  4. yathā+ udaka =yathodaka

同類の音が二つ重なると長くなる 

  • a + a = ā, a+ ā=ā, ā+ a = ā, ā+ ā= ā
  • i + i = ī, i + ī= ī, ī+ i = ī, ī+ ī= ī
  • u + u = ū, u+ ū=ū, ū+ u = ū, ū+ ū= ū
  1. ñāṇa+ ālokena =ñāṇālokena
  2. demi+ iti =demīti

母音で始まる動詞の前のi, 

  1. gāthāhi ajjhabhāsi
  2. adhivāsesi avihaññamāno
  3. satthu adāsi

itiが続かないは最後の母音は、他の母音の前でも変化しない 

  1. 呼格の名詞の場合

    kassappa etaṃ...

  2. 長母音で終わり、続く単語と合成語をつくらない場合

    bhagavā uṭṭhāyāsanā

  3. 不変語の後、母音はそのまま
    • atho + anto ca =atho anto ca
    • atha kho + āyasmā=atha kho āyasmā
    • no + atikkamo =no atikkamo
  4. 動詞の前のi,
不変語

次に挙げるのは普通に出会う不変語

atho, atha, yeva, adho, yathā, tathā, tāva, yāva, eva, ivā, va, re, are, ca , hi, tu, kacci, kho, khalu, kira, pana, ce, nanu, nūma, nāma,

不変語には二種類がある: nipāta (副詞)と upasagga (前置詞)。upasagga (前置詞)は20だけ:ā, u, ati, pati, pa, pari, ava, parā, adhi, abhi, anu, upa, apa, api, saṃ, vi, ni, nī, su, du,(saddanīti: catupadavibhāga)。その他は全てnipāta(副詞)

注意

a, i, eで始まる不変語: atha, iva, evaは次のsandhiの規則に従う:

  1. itthī+ iti =itthīti
  2. sabbe + eva = sabbe'va
  3. so + eva =sveva
  4. na + ettha = n'ettha

e以外の長母音か、子音が連結して続く短母音の前では、eは省かれる 

  1. me+āsi = msi
  2. sace+assa = sac'assa

o, 

  1. yo+ahaṃ=yo'haṃ
  2. cattāro+ime = cattāro'me

母音から半母音への変換 

母音 i, u, e, oは、他の母音が続くときは半母音に変換される

  • iとeの半母音はyになる
  • uとoの半母音はvになる
最後のiは、似てない母音が続くときは yに変換される
  1. vi+ākasi =vkasi
  2. vitti+anubhuyyate = vittyanubhuyyate
  3. dāsi+ahaṃ=dāshaṃ
注意

it + eva =itveva

me, te, ke, yeなどのeはyに変わる・一つの子音の前aがeの後に来る時はāに長くなる
  1. me+ ahaṃ= mhaṃ
  2. me+ayaṃ= myaṃ
  3. te+ ayaṃ= tyaṃ
  4. te+ ahaṃ= thaṃ
  5. ke+ assa = kyassa (こちらの規則も参照のこと)
例外
  1. 長い母音の前のeは省略される時がある

    me+ āsi =msi

  2. 重なった子音の前の短母音がeの後につく時は、eが省略される時がある

    sace+ assa =sac'assa

  3. 最後のeは続く母音を省略する時がある
    1. te+ ime =te'me
    2. sace+ ajja =sace'jja
  4. 最後のe とaで āになる時がある

    sace+ ayaṃ= sacāyaṃ

uの後に似ていない母音が続く時、vに変換される
  1. anu+ eti =anveti
  2. dhātu+ anta =dhātvanta
  3. dhātu+ attha =dhātvattha
  4. bahu+ ābādho =bahbādho
  5. su+ āgataṃ= sgataṃ
  6. anu+ aḍḍhamāsaṃ= anvaḍḍhamāsaṃ
例外
  1. 似ていない母音の前の最後のuは省略される時がある

    sametu+ āyasmā=sametyasmā

  2. まれではなく、u + i = ū

    sādhu+ iti = sādhūti

似ていない母音の前の最後のoはvに変換される
  1. ko+ attho =kvattho
  2. agamā nu kho+ idha =agamā nu khvidha
  3. yato+ adhikaraṇaṃ= yatvadhikaraṇaṃ
  4. yo+ ayaṃ= yyaṃ
例外

長い母音の前、あるいは重なった子音の前の短母音の前の最後のoは省略される時がある

  1. kuto+ ettha = kut'ettha
  2. tato+ uddhaṃ= tat'uddhaṃ
  3. tayo+ assu = tay'assu
注意
  1. u, k, kh, t, th, d, na, y, s, h
  2. 母音接続を避けるために、iまたはīの後と短母音で始まる語の間にyを挿入する時がある
    1. aggi+ āgāre =aggiyāgāre
    2. sattamī+ atthe = sattamīyatthe
  3. 同様に、母音接続を避けるために、最後のuと他の母音との間にvが挿入される時がある
    1. du+ aṅgikaṃ=duvaṅgikaṃ
    2. bhikkhu+ āsane =bhikkhuvāsane

子音の挿入 

  • まれではなく、母音接続を避けるために、二つの母音の間に子音を挿入する場合がある
  • 挿入される子音は, v, m, d, n, t, r, l(=ḷ), h。
  • よく使われるのは, d, r , y, v。
注意

こういった子音は、単に古い言語の形が復活したもの、例えば

puna+ eva = punareva

のrは単に復活したもの。

yの挿入
  1. na+ imassa = nayimassa
  2. mā+ evaṃ=māyevaṃ
  3. santi+ eva = santiyeva
vの挿入
  1. bhū+ ādāya = bhūvādāya
  2. migī bhantā+ udhikkhati = migī bhantā vudikkhati
  3. pa+ uccati = pavuccati
mの挿入
  1. idha+ āhu =idhamāhu
  2. lahu+ essati = lahumessati
  3. bhāyati+ eva =bhāyatimeva
dの挿入
  1. saki+ eva = sakideva
  2. tāva+ eva = tāvadeva
  3. sammā+ aññā= sammādaññā
注意

dが挿入されるのは

  • 不変語uの後
  • とても頻繁にsakiṃ, kenaci, kiñci, kinniñci, koci, sammā, tāva, punaの後
  • ya, ta, sa などの後*
  1. u + aggo =udaggo
  2. u+ apādi =udapādi
  3. kenaci + eva =kenacideva
  4. yāva + attthaṃ=yāvadatthaṃ
  5. puna + eva =punadeva
  6. ta+ atthaṃ= tadatthaṃ
  7. ta + antaro =tadantaro
  8. eta + atthaṃ= etadatthaṃ
* mahārūpasiddhi (sandhi)

古い言語(サンスクリット)から残っている単語のほとんどでは、dはいつでもそのまま残る。例えば、元来パーリ語のuはそのままで、サンスクリット由来の場合はudになる。同様に、ci(パーリ語由来), cid(サンスクリット由来)になる

nの挿入
  1. ito+ āyati = itonāyati
  2. ciraṃ+ āyati =citraṃnāyatiまたは cirannāyati
tの挿入
  1. yasmā+ iha = yasmātiha
  2. ajja+ agge = ajjatagge
注意

子音tは一般的に、yāva, tāva, ajjaなどの語の後、iha, agga の前に挿入される。多くの場合は、単なる復活。

rの挿入
  1. ni+ antaraṃ= nirantaraṃ
  2. ni+ ojaṃ=nirojaṃ
  3. du+ atikkamo = duratikkamo
  4. du+ ājāno = furājāno
  5. pattu+ ahosi = pāturahosi
  6. catu+ ārakkhā= caturākkhā
注意1

tathā evaと yathā evaの間には、riが挿入されることが頻繁にある。前のāは短くなり、evaのeは省略される; tathariva, yathariva

注意2

子音rは一般的に、ni, du, pātu, puna, dhi, patta, catu,などの不変語の後に挿入される。多くの場合は、単なる復活。

l (=ḷ)の挿入

一般的に、cha「6」の後にl (=ḷ)が挿入される

hの挿入
  1. su+ ujuca =suhujuca
  2. su+ uṭṭhitaṃ= suhuṭṭhitaṃ

子音の連声 

母音で終わる単語の後に子音で始まる単語が続く時に連声がある

子音の前では、母音は短かくなる 

  1. yathā+ bhāvi + geṇena = yathabhāviguṇena
  2. yṭṭaṃ vā hutaṃ vā loke = yiṭṭhaṃ va hutaṃ va loke

子音の前の母音が短い場合は、長くなることがある 

  1. du+ rakkhaṃ=dūrakkhaṃ
  2. su+ rakkhaṃ=sūrakkhaṃ

母音で終わる単語や不変化詞の後の子音は二重になる 

  1. idha+ pamādo = idhappamādo
  2. su+ paṭṭhito = suppaṭṭhito
  3. vi+ payutto = vippayutto
  4. a+ pativattiyo =appativattiyo
  5. pa+ kamo = pakkamo
  6. yathā+ kamaṃ= yathakkamaṃ(この規則も参照のこと)
  7. anu+ gaho =anuggaho
  8. vi+ jotati = vijjotati
  9. kata+ ñū= kataññū
  10. du+ labho = dullabho
  11. du+ sīlo = sussīlo
注意1

母音の後のvはbbになる

  1. ni+ vānaṃ= nibbānaṃ
  2. ni+ vāyati = nibbāyati
  3. du+ vincchayo =dubbinicchayo
注意2

子音の二重化は接頭辞の後で一般的に起こる

  1. u, upa, pari, ati, pa, a, anu,など
注意3

子音が二重になる規則は、気息音を二重の無気息音で置き換える、無気息音を二重の無気息音で置き換えること。つまり無気息音はそれ自身で二重になる。

接続する子音の前の母音は韻律的に長くなる、長母音ā, 

つまり、規則「母音で終わる単語や不変化詞の後の子音は二重になる」に従い、長い母音で終わる不変語の後の子音が二重になって、この長い母音は短くなる

  1. ā+kamati =akkamati
  2. parā+ kamo= parakkamo
例外
  1. na+ añña = nāñña
  2. na+ assa = nāssa
  3. na+ assu =nāssu
  4. kasmā+ assa = kasmāssa
  5. tatra+ assa = tatrāssa
  6. sa+ antevāsiko = sāntevāsiko
  7. sa+ atthi = sātthi
  8. vedanā+ khandho = vedanākkhandho

子音の前では、so, esoのoはaに変わることがある 

  1. eso dhammo または esa dhammo
  2. so muni または sa muni

母音の前でもこの変化がある時がある。つまり、母音接続をつくって、母音がそのままになる。

  1. so attho または sa attho

oがaになる変化は、頻繁ではないが、ayo「鉄」、mano「心」、tamo「暗いこと」、paro「他の」、 tapo「苦行」など他の幾つかでもある

  1. ayopatthaṃあるいは ayapatthaṃ

niggahīta(ṃ)の連声 

子音が続く ṃは変化しない時がある 

  1. taṃ dhammaṃ kataṃ
  2. taṃ khaṇaṃ
  3. taṃ patto

子音が続く ṃは、その子音が鼻音化する時がある 

  1. raṇa+ jaho = ranañjaho
  2. taṇha+ karo = taṇhaṅkaro
  3. sa+ hito = saṇṭhito
  4. juti+ dharo = jutindharo
  5. sa+ mato = sammato
  6. eva+ kho = evaṅ kho
  7. dhamma+ ca =dhammañca
  8. ta+ niccutaṃ= tanniccutaṃ
注意

最初の文字がlの単語の前では、saṃやpaṃのṃはlになる。

  1. sa+ lakkhaṇā=sallakkhaṇā
  2. paṭi saṃ līno = paṭisallīno
  3. sa+ lekko = sallekho
  4. pu+ liṅgaṃ= pulliṅgaṃ

eかhが続くṃはそれぞれññ ñhに変化する 

  1. ta+ eva = taññeva
  2. paccantara+ eva = paccantaraññeva
  3. eva+ hi kho =evañhi kho
  4. ta+ hitassa = tañhitassa

ṃの後にyが続く時は同化してññになる 

  1. sa+ yuttaṃ= saññuttaṃ
  2. sa+ yoho saññogo
注意

まれではなくて、合体が起こらないでそのまま二つの文字が残る時もある

  1. saṃyuttaṃ
  2. saṃyojanaṃ

母音が続く時、ṃはmになる 

  1. ta+ atthaṃ=tam atthaṃ
  2. ta+ āhu =yam āhu
  3. ki+ etaṃ=kim etaṃ
注意

母音の前のṃはdになる時がある 

  1. eta+ attho =etadattho
  2. eta+ eva = etadeva
  3. eta+ avoca = etadavoca
  4. ya+ anataraṃ=yadanataraṃ
  5. ya+ idaṃ=yadidaṃ
注意

ṃがdに変化するのは、実際よりはずっと仮想的なもの。ほとんどの例では、 dは単に残るだけのもの。子音の挿入のところを参照のこと

母音または子音の前のṃは省かれる 

  1. asa ahaṃ santike =tāsāhaṃ santike
  2. ariyasaccāna+ dassanaṃ=ariyasaccānadassanaṃ
  3. etaṃ buddhāna+ sāsanaṃ=etaṃ buddhānasāsanaṃ

母音や子音の前にṃが挿入される時がある 

  1. ava siro =avasiro
  2. manopubba gamāa = manopubbagama
  3. cakku + udapādi = chakkhu udapādi
  4. yāva c'idha=yāvañc'idha

ṃの後の母音が省かれる 

  1. ki+ iti = kinti
  2. ida+ api = ida pi
  3. cakkaiva =cakka va
  4. kali+ idāni = kali'dāni または kalin dāni

その他

 

文字の入れ替え

 

それほど多くないが、文字が入れ替えられる場合

  1. dhがhになる; rudhira = ruhira
  2. dがtになる; sugado = sugato
  3. tがṭになる; pahato = pahao
  4. tがdになる; gantabba = gandabba
  5. gがkになる; hatthupaga = hatthupaka
  6. rがlになる; paripanno = palipanno
  7. yがjになる; gavayo = gavajo
  8. kがyになる; sake pure =saya pure
  9. jがyになる; nijaṃputtaṃ= niyaṃputtaṃ
  10. tがkになる; niyato = niyako
  11. kがkhになる; nikamati = nikhamati

音の縮約(二つの音節が一つに縮約された)は曲折アクセント^で示される 

  1. sādu hoti, lacchasâti.
  2. taṃ... gaṇhissāmâti
注意

多くのテキストでは、縮約は長い母音として(例えばāとか)表示されています。

ユニコードの文字タグは âなど。cirumflexで検索すると出てくる。

母音の省略は'(アポストロフィ)で表現される 

  1. ekan'ūno = ekaena ūno
  2. idān'eva = idāni eva
  3. pi'ssa = pi assa
  4. tass'ekadivasaṃ= tassa ekadivasaṃ


初出: Tue January 01 2008 18:12 (+0900)
修正: Thu December 30 2010 22:56 (+0900)

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パーリ語動詞活用のまとめ

[パーリ語]

第一類動詞


単数複数
三人称 bhavati bhavanti
二人称 bhavasi bhavatha
一人称 bhavāmi bhavāma

第二類動詞

活用は、形式上は第一類動詞と同じ。

語根に鼻音と母音aをつけて語幹をつくる。


単数複数
三人称 bhuñjati bhuñjanti
二人称 bhuñjasi bhuñjatha
一人称 bhuñjāmi bhuñjāma

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パーリ語代名詞のまとめ

[パーリ語]

関係代名詞


単数複数

男性 中性 女性 男性 中性 女性
主格 yo yam, yad ye yāni
目的格 yaṃ yaṃ, yad yaṃ
具格 yena yāya yehi yāhi
与格 yassa yassā yesaṃ yāsaṃ
奪格 yasmā, yamhā yāya yehi yāhi
属格 yassa yassa yesaṃ yāsaṃ
処格 yasminṃ, yamhi yāya(ṃ), yassaṃ yesu yāsu

疑問代名詞


単数複数

男性 中性 女性 男性 中性 女性
主格 ko kiṃ ke kāni
目的格 kaṃ kiṃ kaṃ
具格 kena kāya kehi kāhi
与格・属格 kassa, kissa kassā kesaṃ kāsaṃ
奪格 kasmā, kamhā kāya kehi kāhi
処格 kisminṃ, yimhi kāya(ṃ), kassaṃ kesu kāsu

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パーリ語のアルファベットの辞書の順番

[パーリ語]

パーリ語のアルファベットの辞書の順番

今さらですが、忘れやすいのでメモ…。

表を読む順番は、便宜上、各行を左から右へ、上の行から下の行へ。

A Ā I Ī U Ū E O
K KH G GH


C CH J JH Ñ


ṬHḌH


T THD DHN


P PHB BHM


Y R ḶH LVSH

  • 最初は、「母音」(アイウエオ順) + 純鼻音
  • その後は、閉鎖音の子音(喉音→口蓋音→反舌音→歯音→唇音)をそれぞれ 無声無気息音→無声 気息音→有声無気息音→有声気息音→ 有声鼻音
  • 半母音 (口蓋音→反舌音→歯音→唇音→ 喉音)
  • 歯擦音


(パーリ語の表記に不具合がある場合は、 こちらのページを試してみて下さい。
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レッスン8のまとめ

[パーリ語]

(注意:パーリ語の表記に不具合がある場合は、 こちらのページ を試してみて下さい。
お使いのブラウザがインターネットエクスプローラーの場合は こちらもも御覧下さい。)

具格の他の用法

具格の少し独特な用法

  • 付随
    brāhmaṇena saddhiṃ 「バラモンとともに」「バラモンに伴われて」
    • これらの表現ではたいてい、不変語saddhiṃを名詞の後に使う。
    • つまり、saddhiṃ (の前)には具格が必要である、と言っても同じこと。
    • 人と「話す」「議論する」(mant)はsaddhiṃを必要としない
  • 所有(授与)
    • 「〜を授けられた」の意味の過去分詞、または再帰代名詞attan(レッスン22を参照のこ と)が、具格での当のものが善か悪かを示す単語とともに使われる。
    sīlehi samannāgato 「戒を授けられる」
  • 「〜で」いっぱいの
    「水で」いっぱいの(満たされた)、「幸せで」 満たされた、「騒音で」埋もれた
  • 原因

    (一方、科学的/哲学的な論説では、因果関係を表現するのに奪格が使わる: レッスン14)

    • bhagavatā vādena kupito 「幸いなる方の言説に怒る」
    • cīvarena santuṭṭho 「衣に満足した」
    • atthena 「その件/事のために」
    • karaṇīyena 「(ある)件(に関わって)」
    • iminā p' aṅgena 「この理由のために(あなたは行くべきではありません)」
    • (aṅgaṃ= 「部分」「性質」「要素」だから、「この理由のため」といった表現に使われる: 「所有」と関係する。)
  • 等価
    • samasamo vaṇṇena 「美しさにおいて全く同じです」
    • 比較する際、具格が使われるのは、その比較する行為が、まず第一に、一般的で限定されない ように述べられる時だけ。
    • purisena purisaṃ 「人と人と(を比較して)」
    • (「これはあれよりも良い」のような、特定の、決定的な比較の場合は、奪格を使う。レッ スン14を参照のこと。)
  • 値段
    sahassena 「千で」 (つまり 1,000 kahāpaṇas 「1000の(標準)銀貨で売る」)
  • 進路(どの道か、どの方向)
    「片道で」;「別の道で」; dvārena 「門で」(入る、出る)
  • 方向、向き
    「西から東へ」(両方とも具格)不変とcaがそれぞれ続く; 「北から南へ」
  • やり方(様子)
    • iminaā 「こうして」
    • iminaā pariyāyena 「このやり方(手順)で」; 「このよう にして」
    • kāyena patisaṃvedeti 「彼は、彼の身体を通じて経験する」
    • santen「静かに」(このように、具格を「やり方(様子)を表現する副詞」のように 使うことがある)
    • 「彼の右側に」(横たわるやり方)
    • kcchena adhigataṃ 「苦労して理解した」
    • 「彼は座 り、ある特定の種類の瞑想を実践した」(まるで座る「様子」のような具 格)。
      • この感覚は、通常の「具格」の感覚に実際に近い。
      • こういった感覚は次のような表現で見ることが出来る
      • 身体的か、あるいは心的な動作(kammena)、話をすること; 音楽を奏でること、 踊り、花輪などで、敬意を表しる、楽しませる、など。
  • 手段
    生計の手段、説明または記述(道具)の方法、dānena「与えることで」あるいは過去の行為 (kammaṃ) の報いを受ける、と言ったpuññaṃ「善・功徳」を得る手段。
  • 乗り物
    yānena gacchati 「彼は馬車で行きます」nāgena 「象で」
  • 動機・動因
    gāravena 「敬意から」(彼は話しませんでした)
  • 要する時間、特定の時期
    • aparena samayena 「少しの時間の後に」「やがては」
    • tena samayena 「その時に」
    • accayena 「時が経過して(その後に)」(時間や人の: これは属格で特定される)
  • 〜の年齢で
  • 尺度 (cf. 奪格 レッスン14)
    • dvādasayojanāni ahosi āyāmena 「それ(都市)は、12由旬の長さです」
    • sattayojanāni vitthārena 「七由旬の幅です」
    • 「尺度」を意味する語matta-で終わる合成語は、具格でも使われる: jannumattena 「膝の深さ」
  • 分類
    生まれ、一族、一門、系統、同様な関係の
    Gotamo gottena 「ゴータマの一族」 jātivādena 「階級に関して」(生まれながらの 身分)
  • 分裂、解離

    (cf: 付随: (パーリ語では)多くの、反対の意味や矛盾する概念を連想させる傾向の単語や表現に出会う。今の場合は、幸いにして、曖昧さはない。)

    adaṇdena 「力無しで」 (否定の接頭辞 a-)

    具格は、不変語 aññatra 「〜を除いて」「〜の他に」と一緒にも使われる:

    aññatra brāhmaṇena 「バラモンを除いて」
  • その他の具格の慣用句
    • āsanena nimanteti 「彼は座るように招きます」「彼は席を提供します」
    • kālena kālam 「時々」「いつも」
    • lābhena lābhaṃ 「利益から更なる利益へ」 (より多くの利益を望む様子。 利益から更なる利益へ)
    • aññena aññaṃ (「それと別のものと」文字通りには「他と他 と」)「まと外れの」

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簡略表記(Velthuis method)→ 文字コード(ユニコード)変換プログラムについて〜その2

[パーリ語]

簡略表記(Velthuis method)→ 文字コード(ユニコード)変換プログラム〜機能追加

(注意:パーリ語の表記に不具合がある場合は、 こちらのページ を試してみて下さい。
お使いのブラウザがインターネットエクスプローラーの場合は こちらもも御覧下さい。)

簡略表記(Velthuis method)→ 文字コード(ユニコード)変換プログラム紹介しましたが、少し機能を追加しました。

簡略(Velthuis)表記 → htmlのユニコード(utf-8)文字コードタグへの変換だけだったものに、ユニコードのテキストそのもの、LaTeX、簡略表記の相互の変換を可能にしてみました。

ワープロなどに貼り付けるのには、ユニコードのテキストそのままの方が便利でしょう。

変換可能になったのは

  • 簡略(Velthuis)表記 から
    • htmlのユニコード(utf-8)文字コードタグ (これは以前から可能でした)
    • ユニコードのテキストそのもの
    • LaTeX形式のソース
  • ユニコードのテキストそのものから
    • htmlのユニコード(utf-8)文字コードタグ
    • LaTeX形式のソース または
    • 簡略表記

です。

こちらがプログラム(というかjavascriptのhtml)です。変換ボタンを押すと、文字コードに変換した結果が表示されます。御自由にお使い下さい。 リンクページをダウンロードすれば、御自分のPCでローカルでも使えます。


例えば

Cara.m vaa yadi vaa ti.t.tha.m, nisinno uda vaa saya.m;

と入力して、「html」にチェックを入れて「変換」ボタンを押すと

Caraṃ vā yadi vā tiṭṭhaṃ, nisinno uda vā sayaṃ;

と表示されます。

「unicode text」にチェックを入れて「変換」ボタンを押すと

Caraṃ vā yadi vā tiṭṭhaṃ, nisinno uda vā sayaṃ;

のように表示されます。

「LaTeX」にチェックを入れて「変換」ボタンを押すと

Cara\d{m} v\={a} yadi v\={a} ti\d{t}\d{t}ha\d{m}, nisinno uda v\={a} saya\d{m};

のように表示されます。

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レッスン9のまとめ

[パーリ語]

受身の活用

  • 受身の語幹は、語根に接尾辞yaかīyaをつけて作られる。
  • たいてい語根は変化しない、 弱形式になるものもいくつかある。
  • 普通は語根は過去分詞と同じ形。
  • 母音で終わる語 根は、母音が落ちる場合がしばしば。
  • 語尾変化は能動の場合と同じ。能動か受身かを 示すのは語幹ということになる。
  • 語根(p)pa-hāの現在・直接法・受身(kammapada)は次の通り:
    (語根の母音が落ちている)

    単数 複数
    三人称 pahīyati 「諦められている」 pahīyanti
    二人称 pahīyasi pahīatha
    一人称 pahīyāmi pahīyāma
  • 簡単な動詞 hā(「捨てること」「減らすこと」)は非弱形式の語幹hāyaになることもある
  • 接尾辞 ya は、語根の最後の子音と同化することが頻繁に見られる。そして、明らかに重なっ ているその子音から、この接尾辞(ya)がついていることがようやく推測されるという時がある。
  • 他の受身のいくつかは次の通り:
    har(「(〜を)すること」) karīyati 「(それは)なされる」
    (iは長くも短かくもなる。別 のつづりは kayirati)
    (ñ)ñā(「知ること」)
    (接頭辞(p)paをつけて)
    paññāyati 「(そ れは)理解される」
    dā (「与えること」) dīyati 「(それは)与えられる」
    (d)dis (「見ること」) dissati 「(彼は)見られる」
    vac (「言うこと」) vuccati 「(それは)言われる」 「(それは)呼ばれる」
    (過去分詞 vuttaを参照のこと)
    han(「殺すこと」) haññati 「(彼は)殺される」
  • パーリ語では、受身形はあまり見かけない。特によく使われる過去分詞の表現を除いて、パー リ語では能動の表現が好まれる。
  • アオリストの受身形は、受身の語幹にアオリストの語尾変化をつけて作られる時がある: haññiṃsu 「彼らは殺された」。
  • 現在分詞の受身形は、受身の語幹に接尾辞 māna をつけて、分詞として語尾変化して 作られる: kayiramāna 「なされている」。

-ā語基の女性名詞

  • -ā語基の女性名詞は、(最初の)三つの格は次のように語尾変化する:

    単数 複数
    主格kathā「話」「物語」 (kathāまたは)
    kathāyo
    目的格kathaṃ
    具格 kathāya kathāhi

    (代名詞 sā 「彼女」の語尾変化を参照のこと)
  • ā語基の女性名詞の主格・単数:
    avijjā無知
    upāsikā女性の在家信者
    taṇhā渇愛、欲望
    devatā女神、神々(のなかの一人)
    paññā智慧
    parisā 衆、衆会 会衆
    mālā花輪、花環
    vācā語、言
    vijjā智、学術、明
    vedanā感覚、受、感受
    saññā認知すること、想、想念、概念、表象
    sālā 会堂、ホール、講堂

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レッスン12のまとめ

[パーリ語]

レッスン12のまとめ

与格 (デイティブ D.)

  • 第四、つまり与格(catutthī、sampadāna)は、ある動作をするための目的や、何かを与える相手の人(「間接目的語」)を表現するのに使われる。
  • 与格は、誰かに何かをしてあげるその相手や、何か都合が良いことが起きる相手を表現することも出来る(「利益の与格」)。
  • 個々の多くの動詞とともにも使われる(以下を参照)。
  • パーリ語の与格は、大部分が属格と形が一致する。
  • 格が曖昧な時は、一般的に、別の動詞と関連しているか(属格)、動詞と関連しているか(与格)、から分かる。
  • 全ての「属格」形は、与格としても使われる。しかし、これに加えて-a語基の単数男性名詞と中性名詞の特別な与格の曲用がある。
    主格 与格
    piṅdo piṅdāya または piṅḍassa
    nibbānaṃ nibbānāya または nibbānassa
  • -āya語基の語尾変化は、目的を意味する特別なもの:
    gāmaṃ piṅḍāya pāvis 「彼は托鉢に村に入りました。」
  • 与格を取る動詞は次のようなものです。ここには、与格を取る別の単語や、そのほか雑多な与格の構文も加えることもある。
    • 与格は、(誰かを= 与格)「〜を喜ばせる」を意味する動詞 (k)khamと一緒に使われる
    • (誰かを=与格、何かを= 目的格)「〜を許す」を意味するときの同じ動詞と一緒に使われる
    • 「(誰かに)同意する」を意味する動詞(p)paṭi-(s)suは与格を取る。
    • 誰かに(与格) または何かに(与格)仕えるを意味する動詞upa-(ṭ)ṭhā は与格と一緒に使われる。それも特に使役活用の場合。(レッスン13を参照のこと): 乳母を男の子に(与格)仕えさせる; こころに知識を伴う。
    • 動詞dharは、
      • 「保つ/延ばす」の意味では、守られる人物の与格を取る。
      • 「負っている」の意味では、負う相手の人物の与格を取る。
    • 動詞(「知らせる」)ā -rucは知らされる人の与格を取る(一方で、ā-mantは目的格を取る)。
    • 怒っている (kup など)、罵しる(sap)、熱望する(pih)、明白にする((p)pa-(k)khā: 見える、明確な)、現われる(pātu(r)-bhū: 明らかにする)、といった動詞は与格を取る
    • 形容詞(口頭では重要な)piya 「愛」は、対象の人物の与格を取る。
    • 「〜のために」(= 上の目的の与格)は、その対象の人や物の属格の後のatthāyaで表現される。
    • 不変語 alaṃ(「十分な」「満足な」「ちょうどの」「ぴったりな」)は与格を取る。普通の意味の「十分な」(どのような目的に対しても)とは別に、十分あるいはあり余る人の与格をで拒否や異議の慣用的な意味(「十分です!」=「止めてください!」「やりません!」)を持つ。(「私はやりません」=alaṃ me; 「あなたには十分です」 = alaṃ vo)。
    • 形容詞的な意味「〜できない」「〜不可能な」の機能をする否定分詞(未来受身:レッスン16を参照) abhabbaは、その出来ない動作が名詞で表現されているなら(「動作名詞」)、与格を取る
    • 願望(良い願望)が表現される時は、願望の対象の人の与格が使われる: 「彼に長寿がありますように(hotu)」; 「幸運があなたにあるように」(bhaddaṃ bhavato hotu); 「ようこそいらっしゃいました」(svāgataṃ bhavato hotu)。svāgataṃ(「ようこそ!」)と同様に、不変語 sotthi(「安穏」「平安」)とnamo(「礼拝」「南無」)は与格を取る。
  • 多くの表現で、与格を使うのか属格を使うのか迷うことがあるかも知れない。
    • 現代のヨーロッパの哲学者達は、いくつかの例でインド言語学での分類で意見が別れている。それは主としてそれぞれが別々の原則に従っているから。
      • けれども、昔の注釈者や文法学者達は彼ら自身は全ての点で同意見ではない。
      • 「持つ」の意味の属格(レッスン10)は与格として解釈されてきたし(この解釈はヨーロッパでは人気がある。特にフランスとドイツで。それはその哲学者の自国の言語の用法を反映している)、与格 (p)paṭ-(s)suは属格として解釈されてきました(そのように解釈する昔の注釈者もいた。それによれば、構文を「話」の意味の単語が省略されていると説明する)。
      • 名詞vippaṭisāro 「後悔」は後悔している人の与格と言うことも出来るし、あるいは二つの名詞の単純な関係と解釈することも出来る: raṅṅo… vippaṭisāro 「王に/の後悔…(があるかも知れない)」= 「王は後悔するかも知れない」。
    • 主な判断基準は:
      • 「連体的」(名詞に 関係する)なら属格
      • 「連用的(副詞的)」(動詞に関係する)なら与格
      • 境界線上の事例の解釈は様々で、また動詞から派生した名詞や形容詞によってさらに曖昧になる。
    • 実際には、絶対的で不変な「与格」や「属格」というものはない: 文法学者たちは、自分の説明原理をつくりあげて、文の構造をそれに応じて分類している。
  • 動詞の不定形(レッスン19)は目的の与格と意味が重なることを憶えておくべき。
  • 与格を使う重要な慣用構文が参照するのは、何かに最適な時、何かの好機。
    例えば、
    • etassa kāloが意味するのは「これのための時間です」「まさにこれをするための時です」
    • akālo … yācanāyaが意味するのは「…を尋ねるべき時ではありません」
    • yassa dāni kālaṃ maṅṅasi が文字通りの意味は「あなたが今まさにその時であると考えることのために」。
      • 最後の表現は、(礼儀正しく)別れの挨拶(客ではなく、主催者側によってなされるもの--- 客側が仕事の切迫を弁明することに対して)としてはとてもありふれたもの。
      • 大雑把には「それでは、あなたが本当に行かねばならないのでしたら…」と同じような意味。
      • または、使いの者が準備が整ったことを主人に伝えることにも使われる。その場合は「お望みの時にいつでもお出で下さい」などのようなことを暗に意味する。

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レッスン10のまとめ

[パーリ語]

未来時制

  • 未来(bhavissantī)時制の動詞は、現在時制と同じ語尾変化をする
  • ただし、強形式の語根を持つ語幹に接尾辞issを、また第七類動詞の場合は普通はessをつける
  • 動詞の未来時制・受身は、受身形の語幹に同じ接尾辞をつけて、同様に語尾変化する
gam gamissati (彼は)行くでしょう
dis desessati (彼は)教えるでしょう
bhū bhavissati (彼は)〜であるでしょう、いるでしょう
labh labhissati (彼は)得るでしょう
saṃ-vi-bhaj (しばしば行くこと) saṃvibhajissati (彼は)分かちあうでしょう

未来形が表現すること

  • ほとんど確実であることの表現(特に、bhavissatiは多くはこの意味)
  • 仮定法的な未来
  • 確定したこと
  • (一人称で)決定、決意
  • 自然法則に従うことや、(先天的な、または後天的な)習慣(癖)
  • 後悔や非難の感情的な様子を表現することにも使われる。
  • 憤慨(または非難)も未来時制で表現される。
    • 普通は kathaṃ hi nāma …「いったいどうやって(彼は)…(しよう)というのでしょうか」という言い回しで始まる。
  • 困惑、驚き、不思議に思うことも表現することがある。
    • 例) kim ev' idaṃ bhavissati 「これは何があり得るでしょうか」「これ(の中身は)何でしょうか」。

属格(ジェニティヴGen.)

  • 第六格つまり属格(chaṭṭhī, sāmin)は普通、二つの名詞の間の関係(sambandha)を表現する。
  • 呼格を除く他の格は全てkāraka (「働き」の)格としてグループとしてまとめられる。なぜなら、それらは普通は動詞(動作)と直接につながっているから。
  • よく属格は「〜の」と訳されて「所有」格としての働きをする。
    • 二つの主要で特徴的な用法が区別される:
      • 「所有者」(sāmin)を示すこと
      • その単語が一部(avayava)を差し示しているものの全体を指すこと
    • これらのうち、所有を示す属格がより頻繁に使われ、多くのニュアンスの違う意味を持つ
主格属格
loko lokassa
lokā lokānaṃ
cittaṃ cittassa
cittāni cittānaṃ
kathākathāya (単数形:具格と同じ), kathānaṃ(複数形)
bhagavābhagavato
rājā raṅṅo
ahaṃ mama, me(前接的な形)
mayaṃ amhākaṃ
tvaṃ tumhākaṃ
(e)so と tad (e)tassa
tassā
teと tāni tesaṃ
tāsaṃ
ayaṃ assa または imassa(男性名詞)
assāまたは imassā(女性名詞)
ime imesaṃ
imā imāsaṃ
bhavaṃ bhoto

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簡略表記(Velthuis method)→ 文字コード(ユニコード)変換プログラムについて

[パーリ語]

簡略表記(Velthuis method)→文字コード(ユニコード)変換プログラム

(注意:パーリ語の表記に不具合がある場合は、こちらのページを試してみて下さい。
お使いのブラウザがインターネットエクスプローラーの場合はこちらもも御覧下さい。)

パーリ語の簡略表記(Velthuis method)と文字コードの一覧表を紹介しましたが、文字コードは入力するのが面倒です。

そこで、簡略表記から文字コードに変換する簡単なプログラムを作ってみました。こちらがプログラムです。変換ボタンを押すと、文字コードに変換した結果が表示されます。御自由にお使い下さい。リンクページをダウンロードすれば、御自分のPCでローカルでも使えます。


例えば

Cara.m vaa yadi vaa ti.t.tha.m, nisinno uda vaa saya.m;

と入力して「変換」ボタンを押すと

Caraṃ vā yadi vā tiṭṭhaṃ, nisinno uda vā sayaṃ;

と表示されます。これをhtmlソースに貼り付ければ、ブラウザ上では

Caraṃ vā yadi vā tiṭṭhaṃ, nisinno uda vā sayaṃ;

のように表示されます。


  • リンク先変更: Mon February 23 2009 17:05 (+0900)
  • 加筆: Wed May 02 2007 13:40 (+0900)
  • html 修正: Tue March 02 2010 22:38 (+0900)

99x169(3093bytes)

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レッスン11のまとめ

[パーリ語]

形容詞

  • 名詞と同様に語尾変化します。
    • それが修飾する名詞に属する単語として、その三つの性別に従う。
    • ほとんどの-a語基の形容詞は、-ā語基の女性形を作る。
    • 形容詞は、修飾する名詞の格と数も一致する
    • 二つかそれ以上の名詞に対して、形容詞が共通してかかる場合は、それらの和と一致する(つまり複数形)か、一番近い単語と一致する。
    • 修飾する語が集合的で単数の場合は、形容詞も単数形になる
    • 性別がかちあう場合は、男性が女性より優先され、中性が、男性・女性よりも優先される。
  • 普通、形容詞は修飾する名詞の前に来る(属性名詞とは対称的:レッスン1を参照のこと)。
    • 一つの名詞にいくつかの形容詞がかかる場合は、形容詞のうち一つだけが名詞の前に来て、残りが名詞の後に来る(ことが多い)。
    • 同じ名詞に関する指示代名詞は、全体の前に来る
  • 形容詞が、あるいは複数の形容詞が名詞の後に来る場合、その名詞が「断定」されていることを意味する。(つまり、その名詞の属性が強調されている)
    • 訳す場合は「…である誰/何かは…」とするべき
    • もし「ネクサス」と「連結」という用語を用いるならば、形容詞+名詞の語順は普通は連結を示し、名詞+形容詞(あるいはまた同じ格の別の名詞)の語順はネクサスを示す。
    • 文に動詞が全く無い時は、語順に拘らずネクサスであると理解する:ネクサス形容詞を置くことは、第一にそれを強調することを示している。
  • 過去分詞は形容詞として用いられるときは、特別な意味を持つときがある
    • diṭṭha 「見える」
  • 「実名詞」と「形容詞」との区別は絶対的なものではない。かなり多くの単語が両方のはたらきで使われる。
    例)、kusalaṃ= 「善」、kusala =「善い」「巧みな」、; sukhaṃ= 「楽」、sukha =「楽な」;
    同様に、普通は形容詞のkalyāṅaや他の単語は、抽象名詞としては中性として現れる。

第三類動詞

  • 第三類動詞の現在形の語幹は接尾辞yaがつく。
  • 形式上は-ya語基の受身と似ている。
  • 人称の変化は第一類動詞と同じ。

例)語根man「考えること」(語幹: man + ya → maṅṅa)

単数複数
三人称 maṅṅati maṅṅanti
二人称 maṅṅasi maṅṅatha
一人称 maṅṅāmi maṅṅāma
  • ṭhānaṃを使う言い回しでは、vijjatiは出来事や推論の可能性を表現する:
    • ṭhānaṃ etaṃ vijjati =「これ(それ)は可能です」(文字通りの意味は「この場所が見付かります」)、「これはその通りです」;
    • n' etaṃ ṭhānaṃvijjati =「これは不可能です」「これは、その通りではありません」。
    • これらの二つの言い回しは、可能、または不可能として引用された(… ti)所説のすぐ後に置かれる。または、関係代名詞に続いて導かれる。
  • 命令形はこれらの語幹から、第一類動詞と全く同様に作られる
  • u(p)-padから作られるアオリストに注意すること
    • udapādi 「(それは)生じた」
    • こういった動詞のアオリストを作るときは、現在形の語幹が使われることがある:-pajjiなど。未来形は-pajjissatiなど。
  • 受身形はたまたま能動形と一致する:そういった場合の意味は文脈から推察する
    • lrukkhā chijjanti の意味は「木は切り倒される」でなくてはならない
  • 第三類動詞の多くは自動詞。
    • 単語が受身か単なる自動詞かを判断するのが難しい時がある。
    • hāyati(レッスン9)の形を自動詞と見なす文法学者もいる。

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パーリ語アルファベット表記をhtmlで表現する方法

[パーリ語]

パーリ語アルファベット表記をhtmlで表現する方法

(注意:パーリ語の表記に不具合がある場合は、こちらのページを試してみて下さい。)

パーリ語のアルファベット表記をhtmlで表現する方法を調べてみました。いくつかの方法があるようです。

  1. アスキー記号だけで簡略表記する
    • これは、長音のaをaaと表記したりします。
    • 入力が一番単純です。
    • ブラウザ環境への依存も最も少ないと思われます。
    • 読み易さは慣れが必要かも知れません。
  2. ユニコードで割当てる
    これには二つのやり方があります:
    1. ユニコードの文字をそのまま入力する
      例えば ā、 ṃをそのまま入力します。
      この方法を採用しているのは例えば、 Journal of Buddhist Ethicsで配布しているSri Lanka Tripitaka Project Pali経典や、 Vipassana Research Instituteの Tipitaka Project などです。*
    2. アルファベット26文字以外を直接ユニコード(utf-8)の文字コードを入力します。
      例えば、長音のaは Āと入力します。
    これの特徴は、文字をそのまま入力するにしても、文字コードを入力するにしても
    • 入力がかなり煩雑です。
      • ā、 ṃなどを直接入力するのは、普通は簡単には出来ません。別につくった表からコピー・ペーストするのが普通のやり方でしょうか。
        注意点としては、ユニコードが扱えるエディターソフトを使う必要があることです。(そうしないと文字化けする可能性があります。)
      • Āのように入力するのは、キーボードで入力するのは簡単ですが、どの文字がどのコードかを記憶するか、これも一覧表を逐一参照しなければならないでしょう。
    • ブラウザ環境への依存も(比較的に)小さいと思われます。
      • Windows XP上、Linux上のFirefoxや,Operaなら問題なく表示されるようです。
      • Windows上のInternet Explorer (version 7),Safariでも問題なく表示されるようです。(2008-3-10(Mon)追記)
      • Windowx XP上のInternet Explorer(version 6)だと表示されない時があります。

        その時は、「インターネットオプション」→「フォント」→「言語セット」で「ラテン語基本」を選びます。そうしてから「Web ページフォント(W)」で「Microsoft Sans Serif」を選ぶと表示されるようになります。

        上の対処方は上手く行かない場合があります。単独のページでは表示されるのですが、ブログ中では□のように表示されてしまう時があるようです。原因は調査中です。(2007-5-13(Sun)追記・2007-5-22(Tue)追記)

    • 読む時の見た目は、一番分かりやすいでしょう。
    ユニコード以外にも、独自フォントを開発している場合もあります。文字コードとフォントを一対一で対応させる必要があり、それぞれ撰択した文字コードごとにフォントをインストールしなければなりません。調べた範囲では(以前の)VRI Tipitaka Project,Norman, CSXなどがあるようです。
  3. 文字を画像化して貼りつける
    • 非常に手間がかかります。別のソフトウェア(ワープロなど)でアクセント記号などを含むアルファベットを入力して画像に変換します。
    • ブラウザ環境の依存性は最も少ないと思われます。
    • 読む場合の見た目は、分かりやすいでしょう。
    • 文字の拡大・縮小が出来ません。

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