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[マッジマ・ニカーヤ][象跡喩大経]

2010-03-19

目次


日本語訳

1066友よ、外側の火の要素が怒る時があります。それは、村をも焼きます、町をも焼きます、城をも焼きます、地方をも焼きます、国土をも焼きます。それは、青草でのみ、または道路でのみ、または岩でのみ、または水でのみ、または草などが何もない土地でのみ、燃えるものがないことによって消えます。友よ、(人々が)雞の羽毛によっても、腱や筋によっても火を起こそうとする時があります。友よ、実に、その外の火の要素の、それ程、老大なるものの無常であることが知られることでしょう、滅尽する性質であることが知られることでしょう、衰滅する性質であることが知られることでしょう、変わっていく性質であることが知られるでしょう。また、このほんの暫くの間在るだけの身体に渇愛・執着された「私、私のもの、私がいる」とは何でしょうか。実に、そのようなものはありません。…中略 …もし、その比丘が、そのようにブッダを随念している時、そのようにダンマを随念している時、そのようにサンガを随念している時、善に依るところの、彼の無執着が確立すると、それゆえに彼は、喜んでいます。実に、友よ、ここまでで、比丘によって多くのことがなされています。

パーリ語

(13/21)

1066 Hoti kho so, āvuso, samayo yaṃ bāhirā tejodhātu pakuppati. Sā gāmampi dahati, nigamampi dahati, nagarampi dahati, janapadampi dahati, janapadapadesampi dahati. Sā haritantaṃ vā panthantaṃ vā selantaṃ vā udakantaṃ vā ramaṇīyaṃ vā bhūmibhāgaṃ āgamma anāhārā nibbāyati. Hoti kho so, āvuso, samayo yaṃ kukkuṭapattenapi nhārudaddulenapi aggiṃ gavesanti. Tassā hi nāma, āvuso, bāhirāya tejodhātuyā tāva mahallikāya aniccatā paññāyissati, khayadhammatā paññāyissati, vayadhammatā paññāyissati, vipariṇāmadhammatā paññāyissati. Kiṃ panimassa mattaṭṭhakassa kāyassa taṇhupādinnassa ‘ahanti vā mamanti vā asmī’ti vā? Atha khvāssa notevettha hoti…pe… tassa ce, āvuso, bhikkhuno evaṃ buddhaṃ anussarato evaṃ dhammaṃ anussarato evaṃ saṃghaṃ anussarato upekkhā kusalanissitā saṇṭhāti, so tena attamano hoti. Ettāvatāpi kho, āvuso, bhikkhuno bahukataṃ hoti.

Hoti kho so, āvuso, samayo yaṃ bāhirā tejodhātu pakuppati

友よ、外側の火の要素が怒る時があります。

Sā gāmampi dahati, nigamampi dahati, nagarampi dahati, janapadampi dahati, janapadapadesampi dahati

dahati: dah + a burns;(ḍahati)「焼く」 →

それは、村をも焼きます、町をも焼きます、城をも焼きます、地方をも焼きます、国土をも焼きます。

Sā haritantaṃ vā panthantaṃ vā selantaṃ vā udakantaṃ vāramaṇīyaṃ vā bhūmibhāgaṃ āgamma anāhārā nibbāyati

haritantaṃ:harita 「青草」(n.)(acc.+ taṃ?) →「青草でのみ」
panthantaṃ:pantha「道路」(acc.+ taṃ? ) →「道路でのみ」
selantaṃ:sela 「岩」(m.)(acc.+ taṃ?) →「岩でのみ」
udakantaṃ:udaka 「水」(n.)(acc.+ taṃ?) →「水でのみ」
ramaṇīyaṃ:ramaṇīya (ramatiのgrd.)(a.)「喜ばしい、楽しい、愉快な」 →
bhūmibhāgaṃ:bhūmi 「大地」(f.)+ bhāga 「部分・領域」(m.) →
āgamma: abs. of āgacchati having come; owing to.「〜によって」→
anāhārā:(an + āhārā「食・食物」)(a.)「食のない、食因のない、原因のない」 →
nibbāyati: ni + vā+ ya ceases to exist; becomes cool.「消える・消尽される・寂滅する」→

それは、青草でのみ、または道路でのみ、または岩でのみ、または水でのみ、または草などが何もない土地でのみ、燃えるものがないことによって消えます。

Hoti kho so, āvuso, samayo yaṃ kukkuṭapattenapi nhārudaddulenapi aggiṃ gavesanti

kukkuṭapattenapi:kukkuṭa 「雞」+ pattena (patta「羽毛・翼」)+ pi →
nhārudaddulenapi:nhāru 「腱・すじ」(m.= nahāru)+ daddula 「筋肉?」(Concise Pali-English Dictionaryでは"soft skeleton like a sponge"とある)(instr.)+ pi →
aggiṃ: aggi 「火」(m. acc.) →
gavesanti:gavesati 「求める・探す」 →

友よ、(人々が)雞の羽毛によっても、腱や筋によっても火を起こそうとする時があります。

Tassā hi nāma, āvuso, bāhirāya tejodhātuyā tāva mahallikāya aniccatā paññāyissati, khayadhammatā paññāyissati, vayadhammatā paññāyissati, vipariṇāmadhammatā paññāyissati

友よ、実に、その外の火の要素の、それ程、老大なるものの無常であることが知られることでしょう、滅尽する性質であることが知られることでしょう、衰滅する性質であることが知られることでしょう、変わっていく性質であることが知られるでしょう。

Kiṃ panimassa mattaṭṭhakassa kāyassa taṇhupādinnassa ‘ahanti vā mamanti vā asmī’ti vā? Atha khvāssa notevettha hoti…pe…tassa ce, āvuso, bhikkhuno evaṃ buddhaṃ anussarato evaṃ dhammaṃ anussarato evaṃ saṃghaṃ anussarato upekkhā kusalanissitā saṇṭhāti, so tena attamano hoti

また、このほんの暫くの間在るだけの身体に渇愛・執着された「私、私のもの、私がいる」とは何でしょうか。実に、そのようなものはありません。…中略 …もし、その比丘が、そのようにブッダを随念している時、そのようにダンマを随念している時、そのようにサンガを随念している時、善に依るところの、彼の無執着が確立すると、それゆえに彼は、喜んでいます。

Ettāvatāpi kho, āvuso, bhikkhuno bahukataṃ hoti

実に、友よ、ここまでで、比丘によって多くのことがなされています。


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初出: Fri March 19 2010 23:08 (+0900)


パーリ語はe-Tipiṭaka Quotation (World Tipiṭaka Edition 2005)のパーリ経典を元にしています