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[マッジマ・ニカーヤ][象跡喩大経]

2009-09-03

目次


日本語訳

1054「友よ、いかなるジャングルの生命達の足跡を集めたものそれら全てが、象の足跡に入ってしまいます、象の足跡はその偉大さによって第一であると話されます。友よ、あたかもそのように、いかなる善きダンマはすべて四つの聖なる真理にまとめられます。いずれの四つにおいてでしょうか。ドゥッカの聖なる真理(苦聖諦)、ドゥッカの原因の聖なる真理(苦集聖諦)、ドゥッカの滅尽の聖なる真理(苦滅聖諦)、ドゥッカの滅尽に導く道の聖なる真理(苦滅道聖諦)においてです。

パーリ語

(2/21)

1054 “Seyyathāpi, āvuso, yāni kānici jaṅgalānaṃ pāṇānaṃ padajātāni sabbāni tāni hatthipade samodhānaṃ gacchanti, hatthipadaṃ tesaṃ aggamakkhāyati yadidaṃ mahantattena; evameva kho, āvuso, ye keci kusalā dhammā sabbete catūsu ariyasaccesu saṅgahaṃ gacchanti. Katamesu catūsu? Dukkhe ariyasacce, dukkhasamudaye ariyasacce, dukkhanirodhe ariyasacce, dukkhanirodhagāminiyā paṭipadāya ariyasacce.

“Seyyathāpi, āvuso, yāni kānici jaṅgalānaṃ pāṇānaṃpadajātāni sabbāni tāni hatthipade samodhānaṃ gacchanti, hatthipadaṃ tesaṃaggamakkhāyati yadidaṃ mahantattena; evameva kho, āvuso, ye keci kusalā dhammā sabbetecatūsu ariyasaccesu saṅgahaṃ gacchanti

seyyathāpi:seyyathā「そのように」+ pi →
āvuso: ind.(Vocative), friend; brother.(A form ofpolite address among monks).→「友よ」
yāni:ya 「〜のところのもの」(n. pl. nom. acc.) →
kānici:ka-ci「何か」(疑問代名詞)(n. pl. nom. acc.) →
jaṅgalānaṃ:jaṅgala 「荒地・沙漠・ジャングル」(pl. dat. gen.) →「ジャングルの」
pāṇānaṃ:pāṇa 「生命・生物・有情」(pl. dat. gen.) →「生命(達)の」
padajātāni:pada 「足・足跡」+ jāta 「集まり」(pl. gen.)→「足跡を集めたものの」
sabbāni:sabba 「全ての・一切の」(pl. nom. acc.) →「すべてが」
tāni:taṃ「それ」(pl. nom.) →「それらが」
hatthipade:hatthi 「象の」 pada 「足跡」(loc.) →「象の足跡において」
samodhānaṃ:samodhāna 「集まり・集合」 →
gacchanti:gacchati 「行く」(pl. 3rd.) →
hatthipadaṃ:hatthipada 「象の足跡」(n. nom. acc.) →「象の足跡は」
tesaṃ:taṃ「それ」(n. pl.gen.) →「それの」
aggamakkhāyati:aggaṃ(agga: a.)「第一・最高」+ akkhāyati (akkhāti「話す・告げる」のpass.)「話される」 →
yadidaṃ:(yaṃ+ idaṃ), ind. which is this; that is; namely.→
mahantattena;:mahantatta 「偉大であること」(n. instr.) →「偉大であることによって」
evameva:evaṃ+ eva →
ye:ya 「〜のところのもの」(pl. nom. acc.) →
keci:ke (ka 「何」: pl. nom. acc.)+ ci (=「いかなる〜も」ever) →
kusalā:kusala 「善い」(pl. nom.) →
dhammā:dhamma「ダンマ」(pl. nom.) →
sabbete:sabbete →
catūsu:catu 「四」(m. n. loc.) →
ariyasaccesu:ariya 「聖(なる)」+ sacca 「真理・諦」(pl. loc.) →
saṅgahaṃ:saṅgaha 「扱い・集まり」(acc.) →

1054 「友よ、いかなるジャングルの生命達の足跡を集めたものそれら全てが、象の足跡に入ってしまいます、象の足跡はその偉大さによって第一であると話されます。友よ、あたかもそのように、いかなる善きダンマはすべて四つの聖なる真理にまとめられます。

Katamesu catūsu? Dukkhe ariyasacce, dukkhasamudaye ariyasacce, dukkhanirodhe ariyasacce, dukkhanirodhagāminiyā paṭipadāya ariyasacce

katamesu:katama 「いずれか・どちらか」(pl. loc.) →
catūsu?:catu 「四」(pl. loc.) →
dukkhe:dukkha 「ドゥッカ・苦」(sg. loc.) →
ariyasacce:ariyasacca 「聖諦」(sg. loc.) →
dukkhasamudaye:dukkha + samudaya 「集・原因」(sg. loc.) →
dukkhanirodhe:dukkha+ nirodha 「滅・滅尽」(sg. loc.) →
dukkhanirodhagāminiyā:dukkha + nirodha + gāminī「導くもの」(loc.)→
paṭipadāya:paṭipadā「道」(pl. loc.) →

いずれの四つにおいてでしょうか。ドゥッカの聖なる真理(苦聖諦)、ドゥッカの原因の聖なる真理(苦集聖諦)、ドゥッカの滅尽の聖なる真理(苦滅聖諦)、ドゥッカの滅尽に導く道の聖なる真理(苦滅道聖諦)においてです。


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初出: Thu September 03 2009 23:25 (+0900)


パーリ語はe-Tipiṭaka Quotation (World Tipiṭaka Edition 2005)のパーリ経典を元にしています